HYPEを触ったり、HyperLendingに資産を預けたりする前に、Arbitrumチェーン上にUSDC(米ドルに連動するステーブルコイン)を用意しておくと、その後の操作がぐっと楽になります。

「ブリッジって難しそう」「ネットワークを間違えて資産を失いそう」と感じて、この一歩で止まっている方も多いはずです。

結論から言うと、国内取引所からArbitrumネットワークでETHを出金し、Rabby上でUSDCにスワップすれば、専用のブリッジサイトを使わずにArbitrumのUSDCを用意できます。

この記事では、bitbank(ビットバンク)を例に、ETHの出金からRabbyのスワップでUSDCに替えるまでを、実際の画面に沿って解説します。

そもそもArbitrumのUSDCとは?なぜETH経由で用意するのか

このルートの特徴
  • 専用のブリッジサイトを使わず、取引所の出金とウォレット内のスワップだけで完結する
  • Arbitrumは手数料が安く、送金も数十秒〜数分で届きやすい
  • ETHで出してUSDCに替えるので、値動きを抑えたステーブルコインで保有できる
  • ガス代はRabbyのガスデポジットでまとめて払えるため、ガス用トークンの準備に悩まない

USDCは、1USDC=約1米ドルになるように設計されたステーブルコインです。価格がほぼ動かないため、「次の操作までいったん安定した形で置いておきたい」資産の置き場所に向いています。

同じUSDCでも、どのチェーン(ネットワーク)上にあるかで扱いが変わります。今回用意するのは、手数料が安いArbitrum(アービトラム)チェーン上のUSDCです。

ポイントは、国内取引所からArbitrumネットワークで出金しやすいのがETHだという点です。
そのため、いったんETHをArbitrumで出金し、Rabbyの中でUSDCにスワップするのが、手数料を抑えた現実的なルートになります。

bitbankは、取り扱うETHでArbitrum(ONE)ネットワークの入出金に対応しています。Ethereumメインネットで送るより、ネットワーク手数料を大きく抑えられるのが利点です。

ArbitrumにUSDCを用意する全体像

この記事でやること
  • bitbankからArbitrumネットワークでETHをRabbyに出金する
  • Rabbyのガスデポジットで、スワップ用のガスを用意する
  • Rabbyのスワップで、Arbitrum上の資産をUSDCに替える

作業は大きく3つです。取引所からETHを出金する、Rabbyでガスを用意する、そしてUSDCにスワップする。この順番で進めれば迷いません。

事前に、Rabbyウォレットの作成とArbitrumの受取アドレスの確認まで終わらせておきましょう。まだの方は、先にウォレット作成の記事を読んでおくとスムーズです。

スクロールできます
所要時間約10〜15分(出金の反映待ちを除く)
費用取引所のネットワーク手数料+スワップのガス代(数十円〜)
用意するものbitbank口座/Rabbyウォレット/出金するETH
対応OSiOS / Android

手順①|bitbankからArbitrumネットワークでETHを出金する

まずは取引所側の作業です。ETHを用意し、Arbitrumネットワークを指定してRabbyのアドレスへ出金します。すでにETHを持っている場合は、STEP3から進めて問題ありません。

STEP
取引所でETH/JPYを選ぶ
bitbank取引所の銘柄一覧でETH/JPYを選ぶ画面

bitbankアプリの「取引所」を開き、銘柄一覧から「ETH/JPY」をタップします。

STEP
ETHを買う(保有していればスキップ)
bitbankのETH/JPY買い注文画面 数量と金額の入力

「買い」を選び、数量または金額を指定して注文します。後でUSDCに替えるための元手なので、必要な分だけ用意すれば十分です。

STEP
メニューから「出金」を開く
bitbankのメニュー画面で出金を選ぶ

画面下の「メニュー」を開き、「出金」をタップします。ここから暗号資産の送金に進みます。

STEP
出金する通貨でETHを選ぶ
bitbank出金画面の通貨一覧でETHを選ぶ

暗号資産の一覧から「ETH(イーサリアム)」を選びます。保有数量が表示されているので、出金できる残高を確認しておきましょう。

STEP
送金先アドレスを登録する(ネットワークはArbitrum)
bitbankのETHアドレス追加画面 ネットワークにArbitrumを選択

アドレス追加画面で、ネットワークに「Arbitrum」を選びます。Rabbyでコピーした受取アドレスを貼り付け、送金先は「プライベートウォレット」を選択します。

ネットワークの選択を間違えると、送ったETHを取り戻せなくなります。必ずArbitrumを選んでください。

STEP
出金数量を入れて内容を確認する
bitbankのETH出金画面 出金数量とネットワーク手数料の確認

登録したRabbyのアドレスを選び、出金数量を入力します。ネットワークが「Arbitrum」になっていること、ネットワーク手数料(画面の例では0.00042 ETH)を確認し、「出金内容を確認」に進みます。

このあとSMS認証などの本人確認を経て、出金が実行されます。反映までは数分かかることがあります。

はじめての送金では、いきなり全額を送らず、まず少額で試して、Rabby側に届くことを確認してから本番の数量を送るのが安全です。

手順②|Rabbyのガスデポジットでガスを用意する

Arbitrum上でスワップするには、手数料(ガス代)を払うためのトークンが必要です。Rabbyの「ガスデポジット(GasAccount)」を使うと、預けたトークンからガス代をまとめて払えます。

ネイティブのガス用トークンを別途用意しなくて済むため、「ガス代の通貨が手元にない」というつまずきを回避できます。

STEP
Rabbyホームで「ガスデポジット」を開く
Rabbyウォレットのホーム画面でガスデポジットを選ぶ

Rabbyのホーム画面で「ガスデポジット」をタップします。残高が$0.00の場合は、ガスが不足している状態です。

STEP
「Deposit Now」をタップする
RabbyのGas Deposit説明画面 Deposit Nowボタン

機能の説明が表示されます。下の「Deposit Now」をタップして入金に進みます。

STEP
「Tokenで入金」を選ぶ
Rabbyのガスデポジット 入金方法の選択でTokenで入金

入金方法が表示されたら、「Tokenで入金」を選びます。ウォレット内のトークンからガス用に預けられます。

STEP
金額とトークンを選んで入金する
Rabbyのガスデポジット 金額1ドルとトークンを選び入金する画面

金額と預けるトークンを選びます。画面の例では$1.00分をARBで入金しています。少額のスワップなら$1ほどで十分です。
「入金」をタップし、Face IDで承認します。

STEP
ガス残高に反映されたことを確認する
Rabbyのガス残高が1ドルに反映された完了画面

「ガス残高」に入金額が表示されれば完了です。これで「ガスが不足しています」の警告が消え、次のスワップが進めやすくなります。

手順③|RabbyのスワップでUSDCに替える

取引所からArbitrumに届いた資産を、Rabbyの中でUSDCに交換します。チェーンをArbitrumにそろえるのがポイントです。

STEP
ホームで「スワップ」を開く
Rabbyウォレットのホーム画面でスワップを選ぶ

Rabbyのホーム画面で「スワップ」をタップします。同じチェーン内でトークンを交換する機能です。

STEP
Arbitrumを選び、USDCにスワップする
RabbyのSwap画面 チェーンArbitrumでUSDCに交換し確認する

チェーンで「Arbitrum」を選びます。「から」に交換元のトークン(Arbitrum上で持っているETHやARBなど)、「に」に「USDC」を指定し、交換する数量を入れます。

受け取るUSDCの量とGas Fee(画面の例では$0.04)を確認し、「確認」をタップしてFace IDで承認します。

スワップが完了すると、ウォレットのUSDC残高が増えます。これでArbitrumチェーン上にUSDCを用意できました。

失敗しないための鉄則と注意点

送金とスワップは、一度実行すると取り消せません。ここでの確認が、資産を守れるかどうかを分けます。

送金・スワップ前に必ず確認すること

実行前のチェック
  • 送る側・受け取る側のネットワークが、どちらもArbitrumで一致しているか
  • 受取アドレスは、Rabbyからコピーした「0x」で始まる正しいアドレスか(手打ちしない)
  • はじめての送金は、まず少額でテストしてから本番の数量を送るか
  • スワップの前に、ガス残高(またはガス用トークン)が用意できているか

ネットワークが一致していない送金は、資産が届かず取り戻せなくなる典型的な失敗です。

手数料とスリッページの考え方

Arbitrumはガス代が安く、スワップ1回あたり数十円程度で収まることが多いです。とはいえ、交換のたびに小さなコストがかかる点は意識しておきましょう。

  • スワップには「スリッページ」(実行時の価格ずれ)がわずかに乗る
  • 受け取れるUSDCの目安は、確認画面に表示される金額で事前にチェックする
  • 大きな金額をまとめて替えるのが不安なら、何回かに分けて試す

よくある質問

ブリッジサイトを使わなくてもArbitrumにUSDCを用意できますか?

はい。取引所からArbitrumネットワークで出金し、ウォレット内のスワップでUSDCに替えれば、専用のブリッジサイトを使わずに用意できます。

なぜUSDCを直接出金せず、ETHで出してからスワップするのですか?

国内取引所でArbitrumネットワークの出金に対応しやすいのがETHだからです。ETHで出してRabby上でUSDCに替える方が、手数料を抑えて用意しやすくなります。

ネットワークを間違えて送るとどうなりますか?

送った資産が届かず、取り戻せなくなる可能性があります。送る側と受け取る側のネットワークが、どちらもArbitrumで一致しているかを必ず確認してください。

ガスデポジットは必須ですか?

必須ではありません。Arbitrumのガス用トークンをすでに持っていれば、そのまま支払えます。手元にない場合は、ガスデポジットを使うとガス用トークンを別に用意せずに済みます。

出金が反映されるまでどれくらいかかりますか?

Arbitrumネットワークでの出金は、数分程度で届くことが多いです。ネットワークが混雑している場合は、もう少し時間がかかることもあります。

いくらから用意できますか?

取引所の最低出金額と、各種手数料を上回る金額があれば用意できます。はじめは少額でテストし、届くことを確認してから増やすのがおすすめです。

USDCとUSDTは同じものですか?

どちらも米ドルに連動するステーブルコインですが、発行元が異なる別のトークンです。今回はUSDCを用意します。送り先が通貨を指定している場合は、それに合わせてください。

用意したArbitrumのUSDCは、このあと何に使いますか?

HYPEの取得や、HyperLendingへの送金などの元手として使えます。具体的な使い道は、続く記事であらためて解説します。

まとめ

ArbitrumにUSDCを用意する流れは、取引所からのETH出金、Rabbyでのガス準備、そしてUSDCへのスワップの3ステップです。専用のブリッジサイトは使わず、いつものウォレット操作だけで完結します。

  • 取引所からはArbitrumネットワークでETHを出金(ネットワークは必ず一致)
  • Rabbyのガスデポジットでガスを用意し、スワップを通す
  • スワップでUSDCに替えれば、Arbitrum上にUSDCが完成

ArbitrumのUSDCが用意できたら、次はそのUSDCを使ってHYPEを取得する手順に進みましょう。その方法は、別の記事で解説します。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品やサービスの利用を推奨するものではありません。暗号資産の管理・取引・送金はご自身の責任で行ってください。手数料や対応ネットワーク、各サービスの仕様は変更される場合があるため、実行前に必ず公式の最新情報をご確認ください。

本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本割れの可能性があります。記載の数値は確認時点のものです。

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