HYPEを触ったり、HyperLendingに資産を預けたりする前に、Arbitrumチェーン上にUSDC(米ドルに連動するステーブルコイン)を用意しておくと、その後の操作がぐっと楽になります。
「ブリッジって難しそう」「ネットワークを間違えて資産を失いそう」と感じて、この一歩で止まっている方も多いはずです。
結論から言うと、国内取引所からArbitrumネットワークでETHを出金し、Rabby上でUSDCにスワップすれば、専用のブリッジサイトを使わずにArbitrumのUSDCを用意できます。
この記事では、bitbank(ビットバンク)を例に、ETHの出金からRabbyのスワップでUSDCに替えるまでを、実際の画面に沿って解説します。
USDCは、1USDC=約1米ドルになるように設計されたステーブルコインです。価格がほぼ動かないため、「次の操作までいったん安定した形で置いておきたい」資産の置き場所に向いています。
同じUSDCでも、どのチェーン(ネットワーク)上にあるかで扱いが変わります。今回用意するのは、手数料が安いArbitrum(アービトラム)チェーン上のUSDCです。
ポイントは、国内取引所からArbitrumネットワークで出金しやすいのがETHだという点です。
そのため、いったんETHをArbitrumで出金し、Rabbyの中でUSDCにスワップするのが、手数料を抑えた現実的なルートになります。
bitbankは、取り扱うETHでArbitrum(ONE)ネットワークの入出金に対応しています。Ethereumメインネットで送るより、ネットワーク手数料を大きく抑えられるのが利点です。
作業は大きく3つです。取引所からETHを出金する、Rabbyでガスを用意する、そしてUSDCにスワップする。この順番で進めれば迷いません。
事前に、Rabbyウォレットの作成とArbitrumの受取アドレスの確認まで終わらせておきましょう。まだの方は、先にウォレット作成の記事を読んでおくとスムーズです。
| 所要時間 | 約10〜15分(出金の反映待ちを除く) |
|---|---|
| 費用 | 取引所のネットワーク手数料+スワップのガス代(数十円〜) |
| 用意するもの | bitbank口座/Rabbyウォレット/出金するETH |
| 対応OS | iOS / Android |
まずは取引所側の作業です。ETHを用意し、Arbitrumネットワークを指定してRabbyのアドレスへ出金します。すでにETHを持っている場合は、STEP3から進めて問題ありません。

bitbankアプリの「取引所」を開き、銘柄一覧から「ETH/JPY」をタップします。

「買い」を選び、数量または金額を指定して注文します。後でUSDCに替えるための元手なので、必要な分だけ用意すれば十分です。

画面下の「メニュー」を開き、「出金」をタップします。ここから暗号資産の送金に進みます。

暗号資産の一覧から「ETH(イーサリアム)」を選びます。保有数量が表示されているので、出金できる残高を確認しておきましょう。

アドレス追加画面で、ネットワークに「Arbitrum」を選びます。Rabbyでコピーした受取アドレスを貼り付け、送金先は「プライベートウォレット」を選択します。
ネットワークの選択を間違えると、送ったETHを取り戻せなくなります。必ずArbitrumを選んでください。

登録したRabbyのアドレスを選び、出金数量を入力します。ネットワークが「Arbitrum」になっていること、ネットワーク手数料(画面の例では0.00042 ETH)を確認し、「出金内容を確認」に進みます。
このあとSMS認証などの本人確認を経て、出金が実行されます。反映までは数分かかることがあります。
はじめての送金では、いきなり全額を送らず、まず少額で試して、Rabby側に届くことを確認してから本番の数量を送るのが安全です。
Arbitrum上でスワップするには、手数料(ガス代)を払うためのトークンが必要です。Rabbyの「ガスデポジット(GasAccount)」を使うと、預けたトークンからガス代をまとめて払えます。
ネイティブのガス用トークンを別途用意しなくて済むため、「ガス代の通貨が手元にない」というつまずきを回避できます。

Rabbyのホーム画面で「ガスデポジット」をタップします。残高が$0.00の場合は、ガスが不足している状態です。

機能の説明が表示されます。下の「Deposit Now」をタップして入金に進みます。

入金方法が表示されたら、「Tokenで入金」を選びます。ウォレット内のトークンからガス用に預けられます。

金額と預けるトークンを選びます。画面の例では$1.00分をARBで入金しています。少額のスワップなら$1ほどで十分です。
「入金」をタップし、Face IDで承認します。

「ガス残高」に入金額が表示されれば完了です。これで「ガスが不足しています」の警告が消え、次のスワップが進めやすくなります。
取引所からArbitrumに届いた資産を、Rabbyの中でUSDCに交換します。チェーンをArbitrumにそろえるのがポイントです。

Rabbyのホーム画面で「スワップ」をタップします。同じチェーン内でトークンを交換する機能です。

チェーンで「Arbitrum」を選びます。「から」に交換元のトークン(Arbitrum上で持っているETHやARBなど)、「に」に「USDC」を指定し、交換する数量を入れます。
受け取るUSDCの量とGas Fee(画面の例では$0.04)を確認し、「確認」をタップしてFace IDで承認します。
スワップが完了すると、ウォレットのUSDC残高が増えます。これでArbitrumチェーン上にUSDCを用意できました。
送金とスワップは、一度実行すると取り消せません。ここでの確認が、資産を守れるかどうかを分けます。
ネットワークが一致していない送金は、資産が届かず取り戻せなくなる典型的な失敗です。
Arbitrumはガス代が安く、スワップ1回あたり数十円程度で収まることが多いです。とはいえ、交換のたびに小さなコストがかかる点は意識しておきましょう。
ArbitrumにUSDCを用意する流れは、取引所からのETH出金、Rabbyでのガス準備、そしてUSDCへのスワップの3ステップです。専用のブリッジサイトは使わず、いつものウォレット操作だけで完結します。
ArbitrumのUSDCが用意できたら、次はそのUSDCを使ってHYPEを取得する手順に進みましょう。その方法は、別の記事で解説します。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品やサービスの利用を推奨するものではありません。暗号資産の管理・取引・送金はご自身の責任で行ってください。手数料や対応ネットワーク、各サービスの仕様は変更される場合があるため、実行前に必ず公式の最新情報をご確認ください。