HYPEを買って自分のウォレットに持ったものの、ただ置いているだけになっていないでしょうか。

「ステーキングで報酬がもらえると聞いたけれど、やり方が分からない」「途中で動かせなくなるのが不安」と感じている方も多いはずです。

結論から言うと、RabbyにあるHYPEをHyperliquidに戻し、バリデータに委任(デリゲート)するだけでステーキングを始められます。

ただし、委任には1日、解除して引き出すには7日かかります。先にこの2点だけ押さえておきましょう。

この記事では、HYPEをHyperCoreに戻すところから、バリデータへの委任と解除(アンステーク)までを、実際の画面に沿って解説します。

HYPEステーキングとは?

HYPEステーキングの特徴
  • HYPEを信頼できるバリデータに「委任」して報酬を得る、委任型ステーキング
  • 報酬は毎分積み上がり、毎日自動で同じ委任先に再投資(複利)される
  • 自分でノードを動かす必要はなく、委任先を選ぶだけ
  • 委任は1日、解除後にSpotへ戻すには7日の待機がある

HyperliquidのL1は、HYPEをバリデータに委任して支える仕組み(デリゲート型のプルーフ・オブ・ステーク)です。自分でサーバーを運用しなくても、委任先を選ぶだけで参加できます。

報酬の受け取りに特別な操作は要りません。報酬は毎分積み上がり、毎日自動で同じバリデータに再委任(複利)されます。

利回りは総ステーク量によって変動します。執筆時点では総ステークが約4億3,600万HYPEで、各バリデータの推定利回り(Est. APR)はおおむね年2.1〜2.2%前後で表示されています。

注意点として、報酬はバリデータが正常に稼働している場合にのみ発生します。停止中(jail)のバリデータに委任していると、その間は報酬が一切付きません。

HYPEステーキングの全体像

この記事でやること
  • RabbyにあるHYPE(HyperEVM)をHyperCoreのSpot残高に戻す
  • SpotからStaking残高へHYPEを移す
  • バリデータを選んで委任する(=ステーキング開始)

作業は大きく3つです。HyperCoreに戻すStaking残高へ移すバリデータに委任する。前の記事でRabbyに引き出したHYPEを、もう一度Hyperliquidに戻すところから始めます。

スクロールできます
用意するものRabbyにあるHYPE(少額のガス用も含む)
費用移送・委任ごとに少額のガス
委任のロックアップ委任から1日は解除不可
引き出し(解除)Staking→Spotは7日の待機(最大5件まで)
対応環境スマホ(ブラウザ)+Rabby

① RabbyのHYPEをHyperCoreに戻す

ステーキングするには、HYPEがHyperCoreのSpot残高にある必要があります。前の記事でRabby(HyperEVM)に引き出したHYPEを、まずHyperCoreに戻します。

STEP
残高画面で「Transfer to/from EVM」をタップ
Hyperliquid残高画面 HYPEのTransfer to/from EVMボタン

app.hyperliquid.xyzを開き、下部の「Balances」でHYPEを表示します。HYPEの行にある「Transfer to/from EVM」をタップします。

STEP
「EVM → Spot」の向きでHYPEと金額を入力する
EVM Transfer画面 HyperEVMからSpotへHYPEを移す入力

「EVM Transfer」が開きます。向きが「EVM → Spot」になっていることを確認し、通貨にHYPE、金額を入力します。
「Switch to the HyperEVM to Transfer」が出たら、ウォレットのネットワークをHyperEVMに切り替えてから進めます。

STEP
Rabbyで署名する(HyperCoreへの入金)
Rabby署名画面 HyperliquidTransactionのCDeposit

Rabbyの署名画面が開きます。操作が「HyperliquidTransaction:CDeposit」(HyperCoreへの入金)になっていることを確認し、「署名」をタップします。

このとき「未知の署名タイプ」と表示されますが、自分で開いた移管画面からの署名であれば正常な挙動です。

着金まで数十秒ほどかかる場合があります。HyperCoreのSpot残高にHYPEが反映されたら、次のステーキングに進みます。

② HYPEをステーキング(委任)する

HYPEがSpot残高に戻ったら、Staking残高へ移し、バリデータに委任します。ここからが実際のステーキングです。

STEP
メニューから「Staking」を開く
Hyperliquidの左メニュー Stakingの選択

左上のメニューを開き、「Staking」をタップします。

STEP
「Spot ⇄ Staking Balance Transfer」をタップ
Stakingページ Spot⇄Staking Balance Transferボタン

Stakingページが開きます。「Spot ⇄ Staking Balance Transfer」をタップします。
このページでは総ステーク量(Total Staked)や自分のステーク(Your Stake)も確認できます。

STEP
SpotからStaking残高へHYPEを移す
Transfer HYPE画面 SpotからStaking残高へ移す入力

向きが「Spot Balance → Staking Balance」になっていることを確認し、金額を入れて「Transfer」をタップします。
この移送は即時で完了します。

STEP
バリデータの一覧を開く
バリデータ一覧 名前と説明(Validator Performance)

「Stake」を開くと、委任できるバリデータの一覧が表示されます。まずはどんな運営者がいるかを眺めてみましょう。

STEP
稼働率・利回り・手数料を比べる
バリデータの稼働率・Est. APR・Commissionの比較画面

右に表示される「Uptime(稼働率)」「Est. APR(推定利回り)」「Commission(手数料)」を見比べます。
稼働率が低い、またはStatusがActiveでないバリデータは、報酬が出ない期間が生じるため避けてください。

STEP
金額とバリデータを選んで「Stake」
Stake画面 委任額の入力とバリデータの選択

委任する金額を入力し、委任先のバリデータを選びます。内容を確認したら実行に進みます。

STEP
Rabbyで署名して委任を確定する
Rabby署名画面 HyperliquidTransactionのTokenDelegate(委任)

Rabbyの署名画面で、操作が「HyperliquidTransaction:TokenDelegate」(委任)になっていることを確認し、「署名」をタップします。

これで委任が完了し、ステーキングが始まります。委任した直後から1日間は、解除(アンステーク)ができません。

③ アンステーク(解除)する|7日ルール

預けたHYPEを引き出すときは、委任のときと逆の順番です。バリデータから解除し、そのあとStaking残高からSpot残高へ戻します。

STEP
Stakingページで「Unstake」をタップ
Stakingページ Unstakeボタン

Stakingページに戻り、「Unstake」をタップします。

STEP
金額とバリデータを選んで解除する
Unstake画面 解除額とバリデータの選択 ロックアップの注記

解除する金額と、解除元のバリデータを選んで「Unstake」を実行します。
委任から1日のロックアップ中は解除できず、画面に解除可能な日時が表示されます。

解除したHYPEは、即時にStaking残高へ戻ります。そのあと「Spot ⇄ Staking Balance Transfer」でSpot残高へ移しますが、ここに時間がかかります。

Staking残高からSpot残高への移送は7日間ロックされ、途中で早めることはできません。1つのアドレスにつき、保留できる引き出しは最大5件までです。

HYPEステーキング前に知っておく注意点

ステーキングは「預けたら終わり」ではありません。資金を動かせない期間と、委任先の選び方を押さえておきましょう。

絶対にやってはいけないこと

やってはいけないこと
  • 当面使う予定のあるHYPEまで全額預ける(解除後もSpotに戻すまで7日かかる)
  • 稼働率が低い・Activeでない・停止中のバリデータに委任する
  • 利回り(APR)の高さだけで委任先を決める
  • 「代わりにステーキングする」とシードフレーズを聞いてくる相手に応じる(詐欺)

とくに見落としやすいのが資金拘束です。急な値動きで売りたくなっても、解除から7日が経つまでSpotに戻せません。生活に必要な資金とは切り離して考えましょう。

信頼できるバリデータの選び方

委任先は、利回りの数字より先に「ちゃんと動いているか」で絞り込むのが基本です。

  • StatusがActiveで、Uptime(稼働率)が99%以上であること
  • Commission(手数料)を確認する。執筆時点では0〜5%程度が中心で、同じ稼働率なら低いほど手取りが増える
  • 総委任額が極端に小さくないか(バリデータは最低1万HYPEの自己委任で稼働する)
  • 手数料は後から1%を超える引き上げができない仕組みのため、低コミッションの委任先は比較的安心して選べる

よくある質問

HYPEステーキングの利回りはどれくらいですか?

総ステーク量によって変動します。執筆時点では、各バリデータの推定利回り(Est. APR)はおおむね年2.1〜2.2%前後で表示されています。報酬は毎日自動で再委任され、複利で積み上がります。

預けたHYPEはいつでも引き出せますか?

すぐには引き出せません。委任から1日はロックアップで解除できず、解除後にStaking残高からSpot残高へ移すには7日かかります。1つのアドレスにつき保留できる引き出しは最大5件までです。

ステーキングに最低額はありますか?

アプリ上で明確な最低委任額は設けられていません。ただし移送や委任のたびに少額のガスが必要なので、ガス用のHYPEは残しておきましょう。

スラッシングでHYPEが減ることはありますか?

現時点では、自動的にステーク額を没収するスラッシングは実装されていません。ただし停止中(jail)のバリデータに委任していると、その間は報酬が付かない点には注意が必要です。

どのバリデータを選べばいいですか?

StatusがActiveで、稼働率(Uptime)が高い委任先を基準にします。迷う場合は、稼働率99%以上かつ手数料が低めのバリデータを複数見比べて選ぶと安心です。

報酬は自分で受け取る操作が必要ですか?

必要ありません。報酬は毎分積み上がり、毎日自動で同じバリデータに再委任されます。放置しておくだけで複利運用になります。

RabbyにHYPEがあるのにステーキングできません。

HyperEVM上にあるHYPEはそのままでは委任できません。先に「Transfer to/from EVM」でHyperCoreのSpot残高に戻してから、Staking残高へ移して委任します。

委任先のバリデータは後から変えられますか?

変えられます。1日のロックアップ後に解除し、別のバリデータへ委任し直せます。解除分をSpot残高へ戻す場合のみ、7日の待機が発生します。

まとめ

HYPEのステーキングは、RabbyのHYPEをHyperCoreに戻し、Staking残高へ移してバリデータに委任するだけで始められます。大切なのは、資金が動かせない期間を理解したうえで、信頼できる委任先を選ぶことです。

  • RabbyのHYPEはHyperCoreに戻し、Staking残高へ移してから委任する
  • 委任は1日ロックアップ、引き出し(Staking→Spot)は7日・最大5件
  • 委任先はActive・高稼働率・適正な手数料を基準に選ぶ

HYPEを増やす方法はステーキングだけではありません。HYPEを預けて運用するレンディングの始め方は、別の記事で解説します。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品やサービスの利用を推奨するものではありません。利回り・手数料・ロックアップ期間などの数値は執筆時点のもので、変更される場合があります。暗号資産の管理・取引はご自身の責任で行ってください。

本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本割れの可能性があります。記載の数値は確認時点のものです。

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